臼杵まなび旅

歌う仏壇屋さん、発信力で町を元気に

平林 真一

ヒラバヤシ シンイチ

Profile
『山本鳳凰堂』4代目店主。
人呼んで”唄う仏壇屋” 父親の影響で小3の頃からフォークギターを始める。FM大分『Sラジ!』のパーソナリティや臼杵ケーブルネット『超突撃LIVEうすき大好き!』のMC、バンド活動など、多方面で活躍する。

山本鳳凰堂

  • 住所:〒875-0041 臼杵市畳屋町3組
  • 電話:0972-63-4187

平林真一さんが火災を知ったのは、消防団のラインだった。彼の仏壇店『山本鳳凰堂』も同じ八町大路にあるが、現場から距離があり石畳も鉤の手に曲がっているため、まったく気づかなかったという。「火災を報せるサイレンも鳴らなかったんです。だからラインを見て外に出ると、もう向こうがザワザワしていました」。サイレンを鳴らさなくなったのは、音がうるさいと消防署に苦情が来たためだという。「昼でもわからなかったのに、夜中に火災が起きてサイレンも鳴らなかったらと思うと・・・」と平林さん。乳児や病人がいるなど、家庭ごとに事情もあるだろう。だが今回の火災を機に、サイレンついて改めて考えることも必要なのかもしれない。

火災を知ると、すぐに消防法被姿で飛び出した。10年前から消防団員として活動している平林さんは「他の地域に応援出動したことはあるけど、地元の火災は初めて」と振り返る。当初は消火活動に懸命だったが、火の勢いが衰えて周囲を見渡す余裕が生まれた時、大きな寂しさが込み上げてきたという。「自分が育った町の地図が、たった1日で変わってしまった。それがすごくショックで」と言葉を繋いだ。

火災から2ヶ月後の1月25日、平林さんが発起人となり、チャリティーイベント『うすき復興バザール』が開かれた。自身もステージで演奏するなど、様々な形で町の復興に積極的に取り組んでいる。臼杵の歴史ある町並みと防災対策は相反するもの。この町並みを守り続けることは、防災への取り組みを絶やさないことだと平林さんは話す。「やはり危機管理の徹底と声かけですね。火災などが発生した時、すぐに気づけるか、すぐに知らせられるか。最初の1分2分の行動が、その後に大きく影響すると思います」と、消防法被姿で初期消火の重要性を語る平林さん。笑顔の中にも厳しさが浮かぶその表情には”これ以上、この町が焼ける光景を見たくない”との強い思いが込められていた。

■大切にしていること
・あって良かったと思われるお店(存在)でありたい
・亡くなってからでなく生前のお付き合いや関係性を大事にしたい

■あなたにとって「生きる力・生き抜く力」の源とは
・挫折や失敗、叱責をチカラに変える反骨精神

■子ども達へのメッセージ
・臼杵を好きになって、また会いに来てほしい
・ありがとうとごめんなさいを素直に言える気持ちを育んでほしい

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