臼杵まなび旅

商品を売るより信頼を得る。
それが豊福スタイル

ヤマナカケンイチさんの紹介画像

山中 健一

ヤマナカ ケンイチ

『メガネの豊福』二代目店主。
数多くの学会や研究会に加盟して、メガネに対する研究や情報交換に励む。講演会依頼も多く、様々な場面を通じてメガネについての情報を発信し続けている。

メガネの豊福

山中健一さんは『メガネの豊福』の二代目。店を継ぐため眼鏡専門学校で学び、認定眼鏡士の資格を取得した。通常は卒業後にメガネ関連の会社に就職することが多いが、山中さんだけは病院の眼科で検査技師として働いた。その理由を尋ねると「商品(メガネ)は流行で変化するけど、メガネを選ぶ時に行う視力検査は絶対に変化しない。そこをしっかり学ぼうと思ったんです」と答える。高校も、これからはパソコンの時代になると確信して電子科を選択。まだパソコンが一般に普及する前の話だ。「おかげで店のホームページもずっと自分で作ってますよ」と笑う。時代の一歩先を見通す眼は、この頃から培われていたようだ。

ホームページでは、商品の紹介以上にメガネの選び方や注意点などが詳しく紹介されている。メガネを必要としている人へ有用な情報を提供する場所。それが『メガネの豊福』のホームページだ。誠実な取り組みが信頼を得て、今では顧客の50%が臼杵市外で、県外が14%だという。詳細に記入されたカルテは、顧客と築いてきた信頼の歴史そのものだ。「心がけていることは、手を広げないこと。規模拡大などは考えず、今の仕事をいかに充実させていくかですね」と山中さん。メガネの奥の澄んだ眼で、今度はどんな未来を見通しているのだろうか。

TOP