臼杵まなび旅

人とつながる力が、生きる力になる

山中 健一

ヤマナカ ケンイチ

Profile
『メガネの豊福』2代目店主。
数多くの学会や研究会に加盟して、メガネに対する研究や情報交換に励む。講演会依頼も多く、様々な場面を通じてメガネについての情報を発信し続けている。

メガネの豊福

  • 住所:〒875-0041 臼杵市畳屋町6組
  • 電話:0972-62-2970

『メガネの豊福』の創業は1958年。山中健一さんが二代目となってからは情報発信にも積極的に取り組み、市外や県外にも多くの顧客を持つ眼鏡店へと成長していった。

 火災が発生したのは店の後ろにある建物で、山中さんはその日、いつものように店で仕事をしていたという。「通りにいた人が『後ろの家が火事!』って教えてくれて。出てみたら、もう火が噴き出していました」と当時の状況を振り返る。とりあえず、店の命である顧客リストとノートパソコン、貴重品袋だけを夫婦で持ち出した。
緊迫した状況でも、奥さんはガスの元栓を閉めることを忘れなかったという。消防団の分団長でもある山中さんは、そのまま消火活動に参加。「とにかくこれ以上、炎を広げない」との思いで、夜を徹して消火活動を続けた。全焼した自分の店ときちんと向き合えたのは、火災が発生して24時間以上が経ってからだった。

「火災保険には入っていたけど、子供たちのアルバムなど家族の歴史がすべて焼けてしまった。それが辛いです。泥棒は金品だけ持っていくけど、炎は全部持って行くんですね。今回の火災で15の家の歴史や地域の文化まで消えてしまいました」の言葉に、すべてを消し去る火災の恐ろしさを改めて感じた。

3月から空き店舗を借りて営業を再開した。店こそ変わったが、昔と同じ『メガネの豊福』のロゴデザインが訪れる人を優しく迎えてくれる。現在の商品数は以前よりも少ないが、これから徐々に揃えてゆくつもりだ。前の場所には戻らず、今後もこの店で営業を続けるという。「新しい『豊福』の歴史は、ここで作っていきます」と微笑んだ。

炎の速さと恐ろしさを改めて思い知らされた今回の火災。「一人ひとりの防災意識と地域のつながりこそ”火災を出さない、出しても最小限に食い止める”ための大切な要素です」と話す山中さんの言葉には、人も家も寄り添いながら暮らす臼杵の町の素晴らしさと防災の難しさの両方がにじんでいた。

■大切にしていること
・手を拡げない
・今以上の充実度合いを大事にしたい
・商店街の事も並行して考えなくては 

■あなたにとって「生きる力・生き抜く力」の源とは
・コミュニケーション力

■子ども達へのメッセージ
・いろんな人と会話をしてほしい
・屋外での活動・運動が大切

TOP