2.日吉神社・猿権現
日吉神社・猿権現
ひよしじんじゃ・さるごんげん
その昔、岩屋の大地主 岩屋五郎三郎重氏は、野津五郎頼宗(野津院地頭)の庶流であった。天文二十(1551)年頃、重氏は一人で猟に出かけ、鹿を追っていたときに誤って岩崖から落ちてしまう。幸いにも崖の半ばの岩棚にとまり一命をとりとめたが、どうすることもできず途方に暮れていた。
そのとき、これを見ていた1匹の老猿が群猿を呼び集め、めいめいに葛蔓を持ち、大きな1本の縄をこしらえた。老猿はその縄の端を岩壁の老木に結んで反対の端を重氏の頭上に下ろし、重氏はその縄に伝い登り命が助かった。
やがて群猿はいずれともなく立ち去ったが、1匹の老猿だけはなぜか重氏を慕うて後を追いかけてきた。重氏はこれを忌み嫌い、とうとう射殺してしまった。これを聞いた大友宗麟は「重氏は恩知らずの無道の士である」と激怒して、重氏に切腹を命じた。
重氏の子孫は老猿の祟りを恐れて、その霊をこの地に祀り、山王権現と名づけて宮を造営しこれを仰いだと『大友興廃記』に記している。山王権現はのちに日吉神社と改称し明治六(1873)年に村社となった。祭神の大山咋神は、猿権現または穴権現様とも呼ばれている。
- 住所
- 臼杵市野津町大字岩屋1658
- 電話
- 無
- 駐車場
- 有
- スタンプの場所
- ガイドと巡る
- トイレ
- 無