5.峨嵋山 普現寺(臨済宗妙心寺派)

峨嵋山 普現寺(臨済宗妙心寺派)
がびさん ふげんじ

寺名は「普賢」に同音の「普現」を当てたもの。軒丸瓦にも「普現」が刻まれている。

小高い山の上で出会う
普賢菩薩の微笑み

建立は永仁二年(1294年)。野津院と呼ばれていたこの地を治めていた野津五郎頼宗が、白象に乗った普賢菩薩の夢を見た。その夢に霊験を感じて庵を建てたのが始まりとされる。その後、戦乱により寺は衰廃したが、正保四年(1647年)に臼杵市月桂寺の四世・大安(だいあん)和尚を再興開山として、今の場所に再興した。釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩の釈迦三尊を本尊としているが、寺には秘仏の普賢菩薩像も伝えられている。開けることのできない秘仏の代わりとして、江戸時代末期に巨大な普賢菩薩像が鋳造された。木々に囲まれて穏やかに微笑む普賢菩薩は多くの人の祈りの対象であり、この寺の象徴でもある。山門に続く山道に約200本のモミジやカエデが植えられており、新緑や紅葉の名所としても知られる。緑豊かな参道と、その奥に続く苔むした石段や山門、本堂など。町の喧騒からひととき逃れて、静かな時間がゆっくりと流れてゆく。

釈迦如来(中央)の左、白象に乗っているのが普賢菩薩。右の文殊菩薩は獅子に乗っている。

境内の一角には、県指定天然記念物の金明孟宗竹が自生している。

弘化2(1845)年に完成した普賢菩薩像。巨大な銅像だが、戦時中も供出を免れた。

静寂に満ちた境内は、のんびり散策するのも楽しい。とんち話で有名な吉四六さんの菩提寺としても知られる。

紅葉シーズンには木々がライトアップされ、より幻想的な雰囲気になる。

御朱印

住所
大分県臼杵市野津町大字野津市1346
電話
0974-32-2220(吉四六の里観光協会)
駐車場
スタンプの場所
山門脇
トイレ

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