2.大日石仏(特別史跡)

大日石仏(特別史跡)
だいにちせきぶつ

大きな岩に彫られた7体の磨崖仏。中央の三尊の脇には童子像や天部像が確認できる。

顔のない磨崖仏に
無限の表情を見る

名勝・白馬渓にほど近い、臼杵川左岸。そこの小さな谷間に「大日石仏」はある。国宝「臼杵石仏」と同じ頃に造られているが、中央の三尊は傷みが激しい。その表情はわからないものの、中央に如来、両脇に菩薩像が彫られていると思われる。中世にはこの一帯に「円福寺」という寺院があったといわれ、「大日石仏」はこの寺の主尊仏として彫られたと推察される。発掘調査では12世紀後半の陶磁器などが出土しており、「臼杵石仏」と同じく臼杵荘の開発に大きな関係があると考えられている磨崖仏群だ。

三尊の如来坐像。どのような表情を浮かべていたのかと、遠い昔に思いを巡らせる。

後ろが竹林、前がカボス畑。雨風から石仏を守る覆屋(おおいや)は、緑の中に建っている。
※覆屋=おおいや

住所
大分県臼杵市大字前田
電話
駐車場
白馬渓入口駐車場を利用
スタンプの場所
覆屋内(賽銭箱の隣)
トイレ
白馬渓を利用

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