臼杵まなび旅

故郷の景色に溶けこんだ
世界有数の技術力

オガタヒロノリさんの紹介画像

緒方 洋典

オガタ ヒロノリ

『株式会社 臼杵造船所』取締役・造船本部長。

広島の造船所から17年前に『臼杵造船所』に入社。破壊力学や溶接工学などを研究し、42歳で博士号を取得した。歴史が好きで、臼杵市歴史資料館には何度も足を運ぶ。

株式会社 臼杵造船所

臼杵市は造船所がある港町。臼杵の人が思い浮かべる港の景色の右側には、いつも『臼杵造船所』があった。前身の『臼杵鉄工所』時代から約100年間、この町を代表する企業として地域の発展に貢献してきた。

「ウチは国内有数のケミカル船の建造ヤードとして知られており、年間4〜5隻の新造船を建造しています」と説明してくれたのは、造船本部長の緒方洋典さんだ。薬品などを運ぶケミカル船の建造には、特殊な技術と経験が要求される。『臼杵造船所』がこの分野で高い知名度を誇っているのは、常に新しいことに取り組んでいるからだ。従来の2倍以上の強度と格段に高い耐腐食性をあわせ持つ「二相ステンレス」は、この造船所が他社に先駆けて開発したステンレス鋼材。この鋼材で船を建造できることは、競合する中国や韓国の企業に対して大きなアドバンテージとなっている。

製造業では、働き手不足も大きな問題だ。「今後は造船所を見学できる機会を増やしたりネットでの情報発信に力を入れることで、この仕事の魅力を多くの人に伝えていきたいですね」と緒方さん。高品質な船造りは日本のお家芸。その中でも高い技術力で世界をリードする造船所が、見慣れた景色の中にある。このことに気づいている臼杵の人は、意外と少ないのかもしれない。

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